こんにちは。
初めての魚釣りプロデューサー、た~にゃんです!
この3連休、あなたはいかがお過ごしでしたか?
僕はというと、先日こちらの記事の冒頭でご紹介したエギングロッドを修理しておりました。
今日はその様子をご紹介しようと思います。
それでは、早速いってみましょ~!
状況を整理しますよ
僕が竿に異常を発見したのは金曜日。
その時の状態が
これです。
穂先から5cmチョットのところでポッキリいっております。
単純に「折れた部分を接着剤でくっつければ元通り」ってできれば良いんですけど、そうはいきません。
たぶん、メーカー修理に出しても、上半分だけが新品になって返ってくるだけです。
元通りといえば元通りなんですが、厳密に言えば別物ですよね。
もちろんそれでも良い、というか、それが一番良いんですが、この場合費用がバカになりません。
大体の場合、本体価格の6割くらいの値段になるので、この竿だと16,000円くらいかかる計算です。
竿全体がバキバキに折れていれば素直にそうするんですが、今回は穂先が折れただけ。
何かしら直しようはあるはずです。
Google先生に相談だ!
ということで、早速検索しましたよ、「エギングロッド 穂先 修理」って。
そしたら、やっぱりちゃんと出てくるんですねぇ、似たような事例が。
いくつかのサイトを回った結果、
- 折れた穂先からトップガイドを取り外す
- 残った竿の方は一番上のガイド部分まで切断し、ガイドを取り外す
- 折れた穂先を加工
- 加工した穂先でトップガイドを竿を接続
- 糸を巻く
- コーティング
こんな流れでやっていけば、長さは少し短くなるけど、充分釣り竿として使える状態に出来るようです。
「俺、あんまり手先は器用じゃないんだけどなぁ(^_^;)」
という不安もありましたが、
「やった結果、状況が酷くなったら、その時こそメーカー修理に出そう!」
と覚悟を決めて、早速工具を手にとりました。
はてさて、結末やいかに!?
手順① トップガイドを取り外す
まずは中途半端に付いたままだった穂先をぶっちぎります。
こんな感じね。
で、ガイドの下の部分、ちょっと膨らんでてツヤがあるの分かりますか?
これ、エポキシっていう樹脂でコーティングされているんです。
まずはこれを剥がします。
方法は、
ライターで炙る!
そうするとエポキシが溶けるので、そこをキッチンペーパーなどで拭き取ります。
(炙りすぎると燃えます!w)
エポキシが取れたら、
今度はガイドを竿に巻きつけている「スレッド」と呼ばれる糸を、カッターなどを使って剥がします。
全部剥がし終わると
こんな感じです。
ガイドの根本にあったツヤと膨らみが無いでしょ?
ここまで出来たら、もう一回ライターで今度はガイド自体を炙ります。
そうすると、竿とガイドをくっつけている接着剤が溶けるので、ガイドをペンチで軽く摘んで引っぱると、
はい、とれました。
これで第1段階は終了。
ガイドも抜き取った穂先も後で使うので、捨てずにとっておきましょう。
手順② 残った竿側の加工
続いて、竿の折れたところより下の部分も少し加工します。
折れたところから一番近いガイドを、トップガイドと同じ要領で取り外し、そのガイドが付いていた部分を
こういう感じで切ります。
写真はカッターでやってますが、正直カッターは切りにくかったです。
おそらく、糸鋸が一番いいんじゃないかと思います。
もし切り口が毛羽立ったりしたら、ヤスリでキレイに整えてください。
③折れた穂先を加工
続いて、先程トップガイドから外した穂先を加工します。
こういう感じで、紙やすりで削るんです。
これ、何に使うかというと、これでトップガイドと竿を継ぐんです。
なので、継ぐ竿の穴とトップガイドの穴にピッタリ入るよう、両サイドから削って太さを調整する必要があるんですね。
素材はカーボンですから、紙やすりでも簡単に削れます。
ただし、丁寧に慎重にやらないと、折れたり削れ過ぎたりするので注意です。
手順④ トップガイドと竿を接続
先程削った穂先を
こういう感じでトップガイドと竿の芯にして、接続します。
接着には
これを使いました。
釣具用の接着剤なんてあるんですね。
もともと竿に付いているガイドと向きがずれないように注意して、
こんな感じに差し込み、接着剤が乾くのを少し待ちます。
手順⑤ スレッド糸を巻く
ここが最大の難関です。
これを竿とガイドに巻きつけます。
隙間が空かないように注意しながら、糸にテンションを掛けて巻いていきます。
仕上がりは
こんな感じ。
多少凸凹がありますが、初めてにしては上出来!
ということにしておいてくださいw
手順⑥ コーティング
最後に、スレッド糸を巻いた部分をコーティングします。
使用するのは、
これ。
2つの液を同量ずつ器にとり、爪楊枝で約3分かき混ぜます。
かき混ぜたものを
こういう感じでスレッド糸の上に塗ればOKです。
スレッド糸を巻いたところと巻いていないところの境目には、養生テープでマスキングをしておきました。
塗ったらしばらくの間は、エポキシが垂れないように、釣り竿を回しながら水平に保ちます。
本当は、
こういうのである程度の時間回しておくと仕上がりが綺麗になるんですけど、僕は持っていないので1時間手回しで頑張りました。
表面が乾いて、エポキシが垂れて来なくなったら、一旦回すのは止めて大丈夫。
あとは中までガッチリ固まるのを待って完成です。
(通常、数日掛かるみたいです。)
まとめ
多少雑なところもありましたが、なんとか人生初のロッド修理は無事に終わりました。
やってみた感想としては、なかなか面白いです。
ただ、エギングってロッドアクションが多い=竿にかかる負担が大きいので、今回の修理で竿がどこまでちゃんと使えるのかはちょっと不安が残ります。
ただ、今回の方法を紹介していた方は、
「修理した竿で結構良いサイズのチヌを釣った」
とか、
「500mlの水が入ったペットボトルをぶら下げてテストしたけど大丈夫だった」
みたいなことを書いていたので、僕の作業に落ち度がなければ、普通に釣りをするには問題無いと思います。
ちなみに今回の修理にかかった費用は2,500円弱。
もちろん自己責任ではありますが、これで竿が延命できるならありがたいですよね。
もちろん、竿を折らないのが一番ですけど、もし万が一折ってしまった時には、自分で直してみるのもありかと思います。
それでは、あなたもキチンと道具をお手入れして、楽しい釣りを!
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