こんにちは!
初めての魚釣りプロデューサー、た~にゃん(@taaaanyan1208)です。
先週、久しぶりにリールのライン(釣り糸)を巻き替えました。
やっぱり、ラインが新しくなるとキャスティングのコントロールもしやすくて良いですね~。
狙ったところにスパッと決まるあの感じ、たまらないのよねぇ(*´Д`)ハァハァ
ところで、あなたは自分の釣りにぴったりなラインを選ぶことができていますか?
実は僕も釣りを始めたばかりの頃は正しい選び方が分かっておらず、今から考えると酷いセッティングで釣りをしていたなぁと思います。
ということで、今回は昔の自分に説明するつもりで、正しいラインの選び方をご紹介します。
それでは、早速いってみましょう!
絶対に必要な「素材」の確認
釣具屋さんに行ってラインのコーナーを見ると、実に沢山の商品が並んでいます。
もちろん、無秩序に陳列されているわけではなく、大体は釣魚(釣法)別だったり、用途(リールに巻く、仕掛けを作るなど)で分けられていますが、初心者の方がその中から自分の求めているラインを選ぶのは至難の技です。
では、何を基準にすれば良いのか?
まず一番に気をつけなければいけないのが、
「そのラインが何素材でできているのか」
ということです。
とても大事なことなので、もう一度言います。
「そのラインが何素材でできているのか」
これを必ず確認して下さい。
ラインの素材にはポピュラーなものが3つあるんですが、それぞれの素材が持つ特徴に大きな違いがあるので、正しく選んで使わないとトラブルの原因になったり、せっかく買ったラインが無駄になってしまったりするんです。
素材ごとの特徴と用途の違い
ラインの三大巨頭とも言うべき素材、それは
- ナイロン
- フロロカーボン
- PE(ポリエチレン)
です。
(他にエステルなどもありますが、商品数がかなり少ないので今回は省きます。)
では、それぞれの特徴はどのようなものなのでしょうか?
低価格、低比重、しなやかさが売りのナイロン
ナイロンは洋服にもよく使われていますから、馴染みの深い素材だと思います。
とてもしなやかで伸縮性があり、比重が低い(水に浮く)のが特徴です。
3素材の中で一番価格が安いので、お財布に優しいのも嬉しいところです。
強度は号数×4lbで計算できます。
(3号だと12lb=6kg弱の引っ張りに耐えられる。)
汎用性が高い糸で、淡水でも海水でも使用できますが、水を吸いやすいので劣化が早く、数回使用したら巻きかえることを推奨するメーカーが多くなっています。
(僕は糸ヨレなどのライントラブルが起きたら、ラインの劣化が進んだと判断して巻き替えています。)
ちょっと高いけど、摩耗に強くて、伸びにくいフロロカーボン
フロロカーボンは、ポリフッ化ビニリデンという、カーボン(炭素)を含んだ素材でできています。
伸びが少なく、シャキッとしたコシがあって、根ズレなどの摩耗(擦れ)に強いのが特徴です。
高比重で、水には浮きません。
強度はナイロンと同じく、号数×4lb。
しなやかさではナイロンに劣るので、リールに巻くと糸ヨレなどのライントラブルが多少起きやすくなります。
個人的に一番よく使用するのはショックリーダー(リールに巻いてある糸の先に接続し、ルアーなどと結束する為の糸)としてで、とくにアオリイカ狙いのエギングや青物狙いのショアジギングではほとんどフロロカーボンの物を選んでいます。
価格はナイロンに比べてちょっと高めですが、水をほとんど吸わないため劣化しにくく、上手く使えばナイロンより経済的に釣りをすることが出来ます。
細いのに強くて伸びない、でも摩耗に弱くて、価格が高いPE
PEラインは、ポリエチレン素材の細い糸を複数本よって1本にしたラインのことです。
(三つ編みのような感じで繊維を編み込んで作られています。)
よられているだけあって引っ張りに非常に強く、その強度は号数×20lbになるものもあります。
(よっている糸の本数にもよるので、商品ごとに違っています。)
ただし、摩耗にはめっぽう弱いです。
というのも、先程もご説明した通り、細い糸をよってますから、その1本1本は擦れたら簡単に切れてしまうんです。
それから、このラインはとっても滑りやすい=解けやすく、直接ルアーや仕掛けに結ぶことは推奨されません。
よって、先程ちらっと登場したショックリーダーを結ぶ必要があるんです。
価格は3素材の中で一番高く、中には100mで5,000円を超えるものもあります。
こう見るとあまり使用されていなさそうに感じますが、実は船や磯など海の釣りで幅広く使われています。
(ルアーでも海はほとんどPEを使います。)
3つの使い分け
さて、それぞれの特徴が分かったところで、どう使い分ければ良いのでしょうか?
僕の場合は「PEを選ぶべきシーン」ではPE、「それ以外」はナイロンかフロロという形を取っています。
PEを選ぶべきシーン
PEには大きな2つの武器があります。
それは
- 細さ(細くても強い)
- 伸びが圧倒的に少ない
です。
この2つの特徴が、釣り人にとっては非常に大きな3つのメリットをもたらすんです。
メリット①:細いから、とにかく飛ぶ
一つは飛距離です。
細ければ細いほど、空気抵抗が小さくなりますから、ルアーを投げる時などの飛距離が伸びます。
「あと5m先に投げられれば!」
そんな時にPEラインの細さは、圧倒的な武器になるんです。
メリット②:細いから、たくさん巻ける
例えば船釣りの場合、魚によっては水深100mより深いところを狙うこともあります。
そこで魚を掛けるとなると、魚が走る事を考えて150~200mは糸を巻きたいところです。
そんなときに、ナイロンやフロロのような糸だと、糸を巻くスペースを確保するために、リールをかなり大きくしないといけません。
しかし、細いPEなら省スペースで済むので、リールも小さく軽く設計することが出来るんです。
メリット③:伸びないから、動きを付けやすい
例えばショアジギングでは50~100m先にルアーを投げ、それをシャクることでルアーに動きを付けます。
PEの場合は伸びが限りなく0に近いので、釣り竿の動きがルアーにダイレクトに伝わって、キビキビとした動きを出すことができますが、ナイロンやフロロカーボンではそうはいきません。
特にナイロンは本気で引っ張れば、1mで1cmくらいは伸びます。
ということは、50m投げれば50cm、100m投げれば100cmくらい伸びてしまうんです。
これでは竿をどれだけ動かしても、糸の伸びでその動きが吸収されてしまい、ルアーはほぼ動いていないということが起きてしまうんですね。
結論!3つのメリットが必要な釣りにはPEを使おう
PEのメリットについて説明しましたが、これらのメリットが自分の釣りに必要だと思ったら、迷わずPEを使って下さい。
今のところ、他の素材でこのメリットを備えている物は無いので。
(そういう素材があれば、商品化されているはずです。)
逆に、このメリットが必要なければ、PEである必要はありません。
(どうしてもPEを使いたければ、使っても良いんですけどね。)
ナイロンかフロロカーボンを選択肢に入れて、選べばOKです。
ナイロンとフロロカーボンは、「好み」で選んでも大丈夫!
では、ナイロンとフロロカーボンではどっちを選べば良いのでしょうか?
実は「どっちでもOK」というのが僕の持論です。
というのも、ナイロンとフロロカーボンは、お互いが代用できる関係性にあるんです。
どちらも汎用性が高く、強度がほぼ同じで、価格的にも100mあたりで数百円しか違わない。
つまり、決定的な差が無いんです。
なので、色々試して、自分が好きだと思うものを使うのが一番良いと思います。
あえて特徴から使い分けるとすれば、比重と摩耗への強さに着目して、「底に近いところを釣りたい時と、凄く軽いルアーを使う時」はフロロカーボンの方が良いかなというくらいですね。
(底を狙う時は根ズレ=摩耗に強いほうが良いし、軽いルアーを使う時は水に沈むラインの方が一定の深さを引きやすい。)
ただし、どっちを買うにしても
500mで1,000円しないような激安品は絶対に買わないで下さい!
直すのが嫌になるレベルのライントラブルが、早い段階で確実に起きます。
こちらの記事で紹介した「買ってはいけない釣具セット」に巻かれているのがそういうラインです。
購入目安は100mで500円以上の物と考えておいて下さい。
ちなみ僕が今回使ってみたのが、これ。
フロロカーボンなんですけど安いし、その割に使い心地も悪くありませんでした。
これが釣行回数を重ねるとどうなるか、使い込みながら観察しようと思います。
まとめ
いやぁ、長くなりましたね。
ここまでで3,500字を超えていますw
ぶっちゃけ釣具店の店員さんに相談するのが一番早いんですが、この記事の内容を理解しておくと、店員さんに相談した時の話の理解度がかなり違ってきます。
そして、店員さんに特定の商品を勧められた時、「なぜその商品がオススメなのか」、「オススメが複数個あった時にどれを選ぶか」等の判断基準になると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
それから、ラインを買う時は使用しているリールを持っていくことをオススメします。
自分のリールにどれくらいラインが巻けるのかを店員さんに見てもらうことができますし、購入したラインをリールに巻いてくれるサービスをしているお店も多いですからね。
それでは、あなたも正しくラインを選んで、楽しい釣りを(^^)
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